奥尻島産ウニ うにソースへ『江別市』

2023年01月29日 14:33
カテゴリ: その他

【江別】酪農学園大は、みそ・しょうゆ製造の服部醸造(渡島管内八雲町)と共同で、規格外のウニなどを活用した調味料「うにソース」を開発した。2月にも販売し、学生が考案したうにソースを使ったレシピも交流サイト(SNS)などを通じて発信する。関係者は「新たな北海道土産になれば」と期待を寄せる。
 うにソースの開発計画は、大きさが不十分などの理由で流通しない檜山管内奥尻町産のウニの利用を広げようと、服部醸造が一昨年にスタート。昨年6月に札幌の北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団)の支援事業に採択され、酪農大で食品加工を研究する阿部茂教授とつながった。同大の学生たちが成分分析や品質改良などを行って完成にこぎ着けた。
 しょうゆベースのソースには、変色などで出荷できなくなった奥尻町産白ワインのほか、昆布パウダーなども加えつつ、ウニ本来の濃厚さやとろみを残して汎用性の高い調味料にした。今後、さらに味の調整などを行い、2月にも道内の空港や土産物店などで100グラム千円程度で販売する予定。
 消費者が活用しやすいように、同大で栄養管理を研究する小林道准教授の研究室の学生らが調理法を開発。発売に合わせ服部醸造がSNSなどで公開する。
 13日には同大の実験室で料理の試食会を開催。阿部教授と小林准教授の両研究室の学生や関係者ら計約30人が集まり、うにソースを使ったクリームパスタや豆乳鍋など7種類の料理を試食した。参加者からは「ウニの風味が感じられておいしい」「加熱すると風味が飛ぶので最後にかけるといい」などの声が聞かれた。
 ソースの研究などに関わった同大3年岡本ひなのさん(21)は「新商品の開発に携われてうれしい」と喜び、レシピ開発で協力した同大3年田村愛華(まなか)さん(21)は「自分の考えたレシピが多くの人に伝わってくれたら」と話した。

※北海道新聞より

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